「ロードマップを作るにあたって注意点や効率的な方法はある?」
「やりたい仕事内容が多すぎて、どこから整理すればいいのか分からない」
このようにお考えではないでしょうか。
ロードマップの効果的な書き方が分かれば、事業目的に合わせて活用したいですよね。
そこで当記事では仕事ができる人のロードマップの書き方や見本(テンプレート)を解説していきます。
初心者必見!まずは仕事のロードマップについて知ろう!
まずはロードマップの概要・目的についてきちんと理解しておきましょう。
ロードマップを実施する「意味」を把握しておかないと書き方や見本を見ても自分事に捉えられず、効果が半減してしまいます。
それでは早速、次節より詳しい解説に入ります。
ロードマップとは
ロードマップとは達成したい目標に向かう地図のことです。
例えばあなたが食べたいご飯屋さんがあってGooglemapで経路を調べますよね。
「〇〇駅で降りて最初の交差点を右に曲がったらお店」といったように目的地に到達するためのプロセスをより細かく設定していきます。
先にゴールとなる目標決めて、どうしたら達成するのかを項目ごとに可視化していくことで具体的な活動基盤を作り上げていくことがロードマップと言えます。
ロードマップとスケジュールの違い
会社の部下から「ロードマップとスケジュールの違いは何ですか?」と聞かれたらどのように答えることが正解か確認していきましょう。
スケジュールは言葉の通り「予定」であって行動の具体性を示すものではありません。
例えば営業職で言うと「A店に12時前に到着する」はスケジュールですよね。
ロードマップは「1か月後に契約を貰う為に、今日は〇〇についてプレゼンしよう」と求めている結果に対しての全体像が描かれています。
ロードマップはなぜ必要なのか、目的は?
ロードマップの目的は前途でも解説したようにゴールにどうしたら到達するのか、具体的な行動を可視化するものです。
例えば上司に「1年後に前年比120%アップさせるから頑張れ」と言われたところで「無理でしょ」と言いたくなりますよね。
ですが、120%アップさせるだけの具体的根拠があったらどうでしょうか。
達成するためのプロセスを一つ一つ丁寧に紐解いていったら「できそうかも」となりますよね。
このようにロードマップを作成することで視覚的に理解し、客観性が生まれます。
私の例で言うと年上の部下と年下の部下を持っていました。
年齢もバラバラ、スキルにもムラがある中でどうしたら目標を達成できるのかを考えたときに「1on1」のミーティングを実施。
それぞれが目標に対して抱いている感情もバラバラです。
ですが、必ずチームで共通している認識や項目があります。
そのテーマさえ決まれば皆が同じ目標に向かって取り組めますし、得意な分野をきちんと任せることで伸び伸びと仕事もしてくれます。
託す人と仕事のミスマッチを無くしていけば、きちんと結果が出ますよ。
誰でもできる仕事のロードマップの書き方と重要項目を紹介
それでは早速ロードマップの具体的な流れについて進めていきます。
見やすいロードマップの書き方と重要項目は以下の通りです。
次節より詳しく解説していきます。
ロードマップの基本は「ゴールから逆算」すること
ロードマップの絶対条件は「ゴールから逆算して書く」ことです・
「何から始めようか」というように現状から書いてはいけません。
到達地点を決めることで、必要な要素や達成次項が見えてきます。
達成したいゴール・目標や期間を明確に決める
前途でも解説したようにゴールを決めていくのですが、明確に目標を設定してください。
例えば「売り上げを今よりも伸ばす」では足りません。
- 前年比の120%アップを目指す
- 新規契約数を1年で30件達成する
- 〇〇県の市場を1000万にする
このように具体的な目標を掲げていきましょう。
そして目標をいつまでに達成するのか締切りの期間も設定してください。
目標の達成期間(短期・中期・長期)
ここに至るまで目標(ゴール)を決めること、そしていつまでに達成するのか、期間について解説してきました。
途中経過に対する目標が設定されていると、客観的に進捗状況を判断することができます。
計画通りに進んでいるのかをきちんと理解すること、そこから傾向と対策を行うことがビジネスには必要です。
現在の状態を把握
目標に対して現在どのような状態なのかを把握していきます。
例えば「1年で新規契約30件」と掲げたとすると現状の把握は以下になります。
現状が分かったら達成に向けて足りている点、足りていない点を書き出していきます。
この作業により「ただの目標」ではなく現実的に達成できる内容に落とし込みが可能です。
考えうる課題のリストアップ
目標を達成するために行動していると必ず「課題」が出てくるでしょう。
課題を考えることでリスク回避を高めることが可能です。
このケースにはこう対処しようと考えがあるだけで、処理スピード変わります。
目標期間ごとの対策方針
さてここまで解説でロードマップの全容が見えてきたかと思います。
目標も決めた、現状も把握した、課題もリストアップしたとなれば具体的な活動や対策の方針を練り上げましょう。
例えば「1年で新規契約30件」と目標を立てた場合は、以下のような具体性が必要です。
一例にはなりますが、このように目標達成に向けた具体的な行動を書き出してください。
内容は細かければ細かいほど良いでしょう。
行動管理ができることで、迷いなく活動できるので邁進する飲みです。
見本あり!仕事のロードマップ表を描く具体例を解説!!
ロードマップの全体像が大分見えてきましたね。
ここからは実践的なロードマップ表の具体例について紹介していきます。
ロードマップを作成する上で重要なポイントは以下の3つです。
- 縦軸と横軸で「目標」と「期間」を可視化
- 短期・中期・長期目標を設定
- 現状と対策方針の設定
ロードマップの作成を検討されいる方は必見ですよ。
縦軸と横軸で「目標」と「期間」を可視化
まずは 「目標」と「期間」 を縦軸と横軸でマップの元を作成します。
上記は分かりやすいように営業職の契約件数について示しています。
縦軸に「目標」、横軸に「期間」を入れると分かりやすいですよ。
短期・中期・長期目標を設定
続いて短期・中期・長期目標を設定していきましょう。
1年後に新規契約を30件取るとして、短期・中期・長期の3か月ごとの逆算目標は以下になります。
1年後の結果や目標に対して3か月ごとに何を達成しておかなければならないのかを明記します。
必ず中間の活動内容は目標から逆算して考えましょう。
現状と対策方針の設定
ロードマップの作成の最終章に入ります。
短期・中期・長期の目標が立てられたら、活動時における対策方針と実際に取り組んだ際の現状を並行して記入していきましょう。
以下でロードマップも完成です。
このように可視化していくと「現在地」をきちんと認識しながら行動することができます。
恐らく思ったより簡単だと思われた方もいるでしょうが、ロードマップは誰でもできます(笑)
「上手に作るコツ」「キレイにまとめる方法」なども大事ですが、まずは作ってみてください。
決まった型もありませんし、あなたやチームが分かればそれで良いのです。
仕事でロードマップを活用するメリット・デメリットとは
ロードマップの概要から書き方、重要な項目、作成する上でのポイントについて解説してきました。
続いてロードマップのメリットとデメリットです。
良い面、悪い面、どちらも把握した上で傾向と対策を取っていきましょう。
3つのメリット
まずはロードマップを仕事に取り入れる3つのメリットから紹介していきます。
どのように仕事がプラスに働くのか確認したい方も多いはず。
さっそく一つずつ解説していきます。
結果から見た事実ベースで取り組める
短期・中期・長期と目標到達のために活動している際に課題が見えてきます。
達成できたこともあれば、足りなかった点もあるでしょう。
活動面に対しても良かった点や悪かった点などより具体性を持って解決に望めるため建設的です。
成功と失敗の要因を明確に把握できる
ロードマップ通りに取り組んでいくと結果が数字や何かしらの形で現れます。
そして良い結果、悪い結果どちらか2択になるでしょう。
あやふやなものではなく明確な理由が結果として出ているため、机上の空論で議論は進みません。
さらに目標に取り組むチーム内にも優劣が現れるため、評価対象がハッキリします。
要するに誤魔化しは効かないため、平等なジャッジができます。
計画性を持って自発的な行動管理ができる
ただ「頑張ろう」ではなく、計画性を持って自発的に考え行動することによって関わっている人のレベルも必然的に上がります。
「経験がものをいう」なんて言われたりしますが、経験は年齢で測れません。
いかに物事に対して挑戦できたかで経験値というものは変わってくるのです。
掲げた目標を何とか達成するためにもがいた人には次のステージに行く知識や技術が身に付きます。
一方で何となく取り組んでいた人にはやはり「何となくの結果」が付いてきてしまうものです。
2つのデメリット
メリットがあればデメリットも存在するもの。
解説する2つのデメリットは以下の通りです。
共通認識をどこまで共有できるか
チームで仕事をする場合、共通認識を互いにどこまで共有できるのかが達成のポイントです。
一人ひとりの性格も違えば、価値観も異なります。
ロードマップの目的をきちんと理解できない人も中にはいます。
全員の方向性を一つにまとめるのが難しいことがデメリットと言えるでしょう。
ついてこれないメンバーも存在する
残念ながら目標に向かって取り組むと「結果が出ない」メンバーも出てきます。
向き不向きもありますが、努力の仕方が間違っているケースも多いです。
チーム全員で目標を掲げているため、誰かが未達成だとリカバリーが生じます。
さらに盛り上がっているーム内の共通言語に後れを取り、取り残された感覚に陥るでしょう。
まとめ ~仕事はロードマップでコントロールできる~
以上、ロードマップの概要や見本や書き方など様々な情報を解説してきました。
仕事に追われ忙しい毎日を過ごしている方は「現在地」を見失ってしまって仕事の優先順位が疎かになってしまうことがあります。
次から次へと舞い込んでくる仕事でマルチタスクになりオーバーヒート寸前の人もいるでしょう(笑)
また仕事は追われると精神的に疲れますが、仕事を追うようになると意欲的な活動に変化します。
ロードマップを使うことであなたが抱えている仕事の問題が解決するかもしれませんよ。
さらに詳しい堅実的な仕事の段取りについては以下を参考にしてみてくださいね。
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