新入社員のモチベーションを上げたい!上司が見直すべき5つ行動とは

モチベーション
「新入社員が日に日に元気がなくなっている、もしかして辞めるかも」

「新入社員が何でモチベーションが低下しているのか理解できない」

「部下を育てる身として見直すことがあれば知りたい!」




このように新入社員の教育をしながら、彼らの変化に悩んでいる人も少なくありません。



入社当初はやる気に満ち溢れていても、雲行きが怪しくなってきたら困ってしまいますよね。



当記事では新入社員のモチベーションを上げたい上司が見直すべき5つ行動を徹底解説していきます。



さらに新入社員のモチベーションが低下させる間違った上司の考え方5選も紹介しているので参考にしてみてください。





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新入社員のモチベーションが低下して退職寸前になる5つの原因とは




結論から言うと新入社員のモチベーションが低下してしまう理由はやりたくない自分を受け入れられない時に発生します。



こんなはずじゃ、違和感があると期待していた未来と異なる状況に戸惑いや落胆の気持ちがあるでしょう。



まずは新入社員のモチベーションが低下して退職寸前になる3つの原因について解説していきます。


  • 人間関係が上手く形成できない
  • 業務内容がイメージと違う
  • 面接時に聞いていた条件と違う
  • うまく仕事ができずに成果が上がらない
  • 仕事量が多すぎて追いつかずにキャパオー



人間関係が上手く形成できない





新入社員では今までの学生時代と異なり同世代ではなく、上の世代との付き合いが始まります。


先輩や上司と人間関係が上手く形成できないと会社に行くことが億劫になってしまうのです。




このようにコミュニケーションが取れない状態では仕事の相談もしづらく、ミスや問題に発展することも。



周りに助けてくれる人がいないと感じてしまい、孤独感にさいなまれてしまう人も少なくありません。



さらに学生時代と違いキツイ物言いから精神的に参ってしまう人も出てくるでしょう。





業務内容がイメージと違う




入社する前は「こんな仕事がしたい」と業務内容にイメージを膨らませていたことでしょう。


実際に始めてみると華のある業界であっても地味なことの積み重ねが多いものです。




目先のことに目が向くと、「この研修意味ある?」「こんなことやるために」とギャップに苦しむ人もいるでしょう。



仕事は地道な継続の積み重ねで実績を積んでやりたいことをようやくやれるのが現実です。




何のためにこれが必要なのか、繋がりや意味を考えないと目的を見失ってしまいます。




面接時に聞いていた条件と違う




就職活動中や面接の場で採用の条件、会社の働く条件など聞いて納得して入社されたことかと思います。



実際に蓋を開けてみたら聞いていた内容とギャップがあるとモチベーションが低下しても仕方ありません。


  • 聞いていた平均残業時間よりも全然多い
  • 業務内容によっては土日が休めない時もある
  • 仕事量が聞いていた倍はあって割に合わない





プライベートとのバランスが取りづらいと、思っていたワークバランスが取れず騙された気分になるでしょう。



こんなことがこれから何年も続くのかと考えたら嫌気がさしてしまう人も出てきますよね。


うまく仕事ができずに成果が上がらない




いざ本格的な業務がスタートすると思った以上に仕事ができない自分に驚くこともあるでしょう。


うまく仕事ができない、そうなると成果も上がらないという焦りのループに陥ります。





この状態になると周りの人間と自分を比較し始めるのです。



同期が結果を出しているのを耳にしたりすると余計にダメな人間というレッテルを貼ってしまう人も。



自身を低く見積もると、自己肯定感が下がりモチベーションが湧きづらい状況ができあがります。



仕事量が多すぎて追いつかずにキャパオーバー





業務に慣れてくれば少しずつ任せてもらえる仕事が増えていきます。



最初は嬉しいかもしれませんが、徐々に仕事に追われる毎日を過ごすことになります。


「やってもやっても終わらない・・・」この感覚がキャパオーバーを生み出します。




周りも忙しいため弱音も吐きづらく、周りにも相談しづらいでしょう。



「効率的じゃない」「優先順位が決められていない」
と言われてしまうのも目に見えていますからね。



その結果、自分に向いていないという結論で辞めるという選択肢が生まれてしまうのです。




新入社員のモチベーションが低下させる間違った上司の考え方5選!




上司が新入社員のモチベーションを低下させる間違った考え方の原因は新人ならこうするべきという思い込みから起こります。



恐らく自分たちの時代の時はという過去の話を持ち出す人もいますが、彼らとは感受性も違うのです。



本章では新入社員のモチベーションが低下させる間違った上司の考え方5選について解説します。



  • 自分ができることが相手も同じようにできるわけではない
  • できないことを努力不足で片づけない
  • 仕事の成功法を相手に押し付けない
  • 何かあれば聞きに来るという待ちの姿勢
  • さとり世代だからという理由で終わらせない




現在、教育している方にとっては見直す良い機会になっていますよ。


自分ができることが相手も同じようにできるわけではない




新入社員は間違えることも仕事のひとつ。



徐々に仕事に慣れていくといっても成長の速度は人それぞれです。



時には何度言ってもできない人もいれば、同じミスを繰り返してしまう人も出てきます。



ですが、自分ができることが相手も同じようにできるわけではありません。




「自分が新入社員の時はこうしてできていた」という思いもあるでしょう。



ただその価値観を押し付けてしまってはいけません。


教育している側が相手の目線に立って教えられていない、力量不足でもあるのです。





その人となりを見てあげないと、比較対象にされた新入社員は自分を責めることしかできません。


できないことを努力不足で片づけない




新入社員はできることよりもできないことの方が多いのが現実です。


できないことを努力不足で片づけてはいけません。





先輩や上司ができないことを努力不足で片づけたがる主な理由は以下になります。



  • 心配な時、疑問になったら聞きに来るのが当然
  • 本当にこの仕事の進め方で問題ないか最終チェックしに来るのが普通
  • 分からないことを分からないままにしないのが社会人として当たり前




立ち止まって考えてみて欲しいのですが、自分が新人の時に完璧にできていたでしょうか。



今のスキル、レベルで捉えていないかを見直す必要がありますよね。



「行動力が足りない」で終わらせてしまうのは、マネジメント能力としては物足りないですよね。





次第に彼らは起こられないための仕事をし始めてモチベーションが低下していく一方。



事前にこちらから聞くこともできますし、プライドが邪魔をしている可能性もあるのです。


仕事の成功法を相手に押し付けない




「こうやれば上手くいく」という仕事の成功法を相手に押し付けすぎてはいけません。




確かに先輩や上司からすればある程度の予測も立てられるので、仕事上の不安は減るでしょう。



ですが、1から10まで教えてしまうことで相手の選択肢を奪ってしまうことにも繋がるのです。


「どうしたいのか」を聞いてあげないと、やらされている感が抜けなくなってしまいます。




答えが分かっていたとしても「君はどう考えている?」と質問してあげましょう。



決定権もない彼らの唯一の選択肢を奪ってしまうことは「こんなはずじゃなかった」というギャップに繋がります。


何かあれば聞きに来るという待ちの姿勢




先輩や上司からすれば、何かあれば聞きに来るだろうという算段があります。



ただ立場が下の者が来るのが普通と、待ちの姿勢はよくありません。


新入社員からすれば何を聞いていいのか、またこんなこと聞いたらまずいのかと悩んで聞けない人もいます。




次第に「相談できる人がいない」「コミュニケーションが上手く取れない」という悩みの種に発展しかねません。



ぐいぐい上の人間の時間を自ら取りに行く積極的な新人は全体の2割いればいい方です。



残りの8割以上は行動が一歩遅れてしまうわけです。



聞きに来いではなく聞いてあげるスタンスからコミュニケーションを図ってあげましょう。



「〇〇するべき」という考え方はこちらの一方的な主観的価値観でしかありません。



さとり世代だからという理由で終わらせない




何か問題が起こると「さとり世代だからな~」という理由で理解しようとしない人たちがいますよね。



このような抽象的な答えが出てしまうのは向き合い方が間違っているということです。




新人のせいにして自分のことは考えない典型的な考え方。




一括りにされた新入社員は「理解しようとしてくれていない」と距離が縮まらず居場所を失ってしまいます。



どうしてそう考えたのか、行動したのか、一つ一つ彼らの意見を聞きながら丁寧に軌道修正してあげることが大切ですよね。



新入社員のモチベーションを左右しているのは職場の人間関係!



新入社員が友人同士で「会社どう?」と話し合ったときに出てくる内容の多くは以下になります。


業務内容以上に、人間関係のことを話す機会の方が多いはずです。





「〇〇な先輩がいてさー」と愚痴を漏らすこともあれば、「凄い皆優しくて」とポジティブな回答をするケースもあるでしょう。




入社したての彼らにとって業務内容の満足度はこれからわかること。



今時点で良いかどうかを判断できる材料は社内の人間関係が大半です。


人間関係の良し悪しがモチベーションを左右すると言っても過言ではありません。




高圧的、嫌味なことを言ってくる人がいる職場に前向きな気持ちで行きたいとはなりませんからね。



人間関係が良好であればあるほど、仕事への積極性や自発的行動も期待できると言えます。



新入社員のモチベーションを上げたい!上司が見直すべき5つ行動



部下のモチベーションを低下させないポイントは上司ならではのプライドを排除することです。



上司だからいう先入観を捨て、年の差があろうとも一人の人間として向き合っていく人間関係が大切。



では具体的に上司が見直すべき5つの行動について下記を解説していきます。


  • 話しかけやすいように明るく挨拶する
  • でも・けど・だからの否定から入らない
  • 結果よりも過程の良い点を見つけて伝える
  • どう思うか・どうしたいかを必ず聞く
  • 仕事以外の話で盛り上がれるように話題を振る


話しかけやすいように明るく挨拶する





上司が一番に考えるべきことは部下がきちんと成果を上げられる環境を整えること。



そのためには部下が上司と密にコミュニケーションが取れる、相談できる環境が必須です。


部下が話しかけやすいように朝の「おはよう」を明るく挨拶してください。




上司が朝からだるそうに、また疲れ切った感じで「おはよう」というほど話しかけづらいものはありません。



話しかけやすさは「報告」「連絡」「相談」がきちんと行われやすくなるのです。




部下の状況が把握しやすくなれば、事前にミスを防ぐことも実績に繋がるアドバイスを行う機会も増えますからね。


でも・けど・だからの否定から入らない




部下の考えや行動に対して「でも・けど・だから」という否定の言葉を使うのは止めましょう。



何を話しても否定されてしまうのでは、積極的な挑戦が失われてしまいます。




まずは行った行動や仕事への考えを受け入れてあげること、承認していくことが大切です。




そして否定するのではなく〇〇したらもっと良くなるよという前向きな声掛けをしましょう。



上司がマネジメントですべきことは否定することではなく、部下を動かして生産性を高めること。




「認めてくれる人」がいるだけでモチベーションになりますし、安心して働くことができるのです。

結果よりも過程の良い点を見つけて伝える




行った仕事が間違っていなかったのか不安を解消し自信をつけることがもっと大事なプロセス。



結果だけを褒める上司は「何も分かっていないくせに」と部下の不満に気付けないケースが大半。


まずは結果よりも過程の良い点を見つけて伝えてあげましょう。




例えば「あれが良かったから結果に繋がったよね」ときちんと見ていることを伝えてください。



言葉にしなくても分かるという感覚はあくまでも自分本位に過ぎません。



理解してくれている上司がいるだけで、部下は頑張るモチベーションの維持に繋がるものです。



どう思うか・どうしたいかを必ず聞く




新入社員は上手くいかないことが当然ながら多いものですよね。



本人が意図しない問題、ミスが起こるなど思った通りに行かない時もあるでしょう。


「何でこうなったんだ」と起こった事実を追求されてばかりでは新入社員も失敗が恐くなります。




失敗を悪いことに捉えてしまうと挑戦してしまう人が減ってしまい新しい価値が生まれません。



だからこそ頭ごなしに言うのではなく「どう思うのか」「どうしたいのか」彼らの考えをきちんと聞いてあげましょう。



起こった事実に言及しても問題は解決しないので、未来に目を向けてあげましょう。


大事なことは次に同じことを起こさないための思考や行動を作ることですからね。



仕事以外の話で盛り上がれるように話題を振る




部下が長く会社に勤めてくれるには「自分の居場所」と思えることです。




そして社内の人間関係が円滑であればあるほど、仕事への満足度や会社への貢献度も高くなります。


仕事以外の部下がどんな人なのかを知る意味でも、仕事以外の話で盛り上がれるように話題を振ってみてください。




例えば上司と部下が同じ漫画が好きという共通項が見つかったとします。



同じものが好きというだけで親近感が湧きますし、同じ感覚を持っていることに安心感を覚えます。



どんなものが好きでどんな趣味があるのかが分かると、部下のパーソナルな部分が見えてくるのです。




「興味あるから今度教えてね」と伝えられた部下は自ら距離感を縮めてきてくれますよ。



この距離感をいかに縮めていくかで、あなたのアドバイスや助言の伝わり方がガラッと変わっていくでしょう。





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まとめ ~新入社員のモチベーションを低下させないのが上司の仕事~




以上、新入社員のモチベーションが低下する件について様々な情報を解説してきました。



新入社員のモチベーションを低下させないのが上司の仕事です。


上司がなぜ給料が高いかと言うと指示を出して会社の利益を高めることができるからです。




本来の目的を見失って新入社員のモチベーションを低下させてしまうことはマネジメント能力不足に他なりません。



仮にただ怒るだけで適切な判断ができないのであれば、上司自身が自分を見つめ直すタイミングでしょう。



これを読んでくれている管理職の方や上司の方は、もう一度自身を振り返るタイミング。




部下が思い通りにならないことを、部下だけのせいにせず振り返ってみてくださいね。



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