「やりたいことが決まっているのに、不安で一歩踏み出せない自分が嫌だ」
「上司に言い出すタイミングが分からない、勇気をください」
このような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
今回は私自身、言わなきゃ言わなきゃと3年間、退職が言い出せなかった経験をもとに後悔しないための内容となっています。
まずは3年間、退職が言い出せない思いを抱えた私が伝える5つの勇気の出し方について徹底解説していきます。
3年間も退職が言い出せない思いを抱えた私が伝える3つの勇気の出し方

結論から言うと、勇気を出すポイントは退職によるメリットを明確にすることです。
メリットよりもデメリットが大きいと感じてしまうと、不安で勇気を持てませんからね。
それでは3年間、退職が言い出せなかった私が伝える3つの勇気の出し方について下記を解説していきます。
人生を犠牲にしてまで働く意味があるのか
退職したい理由は人それぞれ十人十色ですよね。
挙げたらきりがありませんし、ほとんどのことを私自身も思っていました。
ただ退職した今、冷静に考えてみると辞めたら全部関係なくなります。
止めたら人に迷惑がかかると思っている気持ちも離れてみれば忘れてしまうのが人間です。
その仕事じゃなきゃ絶対にダメな理由があれば別ですが、多くの方は他の職場でも問題ないのではありませんか。
今の職場に人生を価値観を決められたくないと思ったときに勇気が湧いてきました。
退職届を複数枚書き続ける
退職届を丁寧に1枚仕上げようとすればするほど、その価値が重くのしかかってくることに気付きました。
すると「もういい、やりたくない!」と段々退職届への重みが軽くなります。
さっさと退職届を出そうという気にもなりますし、また同じことをするのは面倒ですからね。
勇気以上に「どうでもいい」と思えることも大事な要素です。
このまま働き続けた時に得られるものを精査
このまま働き続けて得られる対価はいったい何なのか精査していきましょう。
ただ向き合ったときにマイナスの方が比重が高いならば退職した方が賢明ですよね。
| 働き続けて得られる物 | 働き続けて失うもの |
| 〇〇〇 | 〇〇〇 |
上記のようにA4用紙の真ん中に線を引いて、それぞれを直感で思いつく限り書いてみてください。
漠然とではなく、問題を直視したときに行動しなければいけない理由が見えてきます。
退職した後悔としない後悔を天秤にかける
このまま会社に残り続けたときと退職したときの後悔の重さを天秤にかけてみてください。
誰だって後悔したくないですが、未来のことは誰にもわかりません。
だからこそ他の誰でもなく自分の意思で退職する、この勇気が後悔をなくすポイントになります。
人生の終わりを想像する
あらゆるものを手にした有名なスティーブ・ジョブズでさえ人生の終わりに後悔したと言われています。
「もっと家族と一緒にいればよかった」という後悔です。
だからこそ人生の終わり際、後悔しないために何を大事にして何をしなければならないのかを振り返っていきましょう。
自分の人生を大事にできるのは他の誰かではなく、自分自身でしかありません。
人生の終わり際に後悔をなくして「良い人生だった」と思いたい気持ちが勇気を与えてくれました。
3年間も退職が言い出せない、勇気が出なかった6つの理由とは

冒頭でもお伝えしたように、私は辞めたい気持ちをごまかしながら3年間、退職届を出せませんでした。
それはなぜなのか、退職が言い出せない、勇気が出なかった6つの理由について下記を解説していきます。
退職は裏切りなのではないか
社内での責任、立場、重要な役割を行っていると思っている人ほど退職を重く受け止めてしまいがち。
まるで退職することが裏切りのように感じてしまうのです。
私自身、退職することで自分が悪者になってしまうのではないかという抵抗感を感じていました。
周りの人間に批判されるかもしれない、無責任な人間だと思われるかもしれない。
周りとの関係性が悪くなることを恐れてしまい、退職を躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか。
逃げるために退職を利用しているんじゃないか
もしかしたら退職を逃げるために退職を利用しているんじゃないか。
そう感じた際に、踏み出すことができませんでした。
環境や他人のせいにして新しい環境に行けたとしても、また同じことは何度でも起こります。
一度逃げ癖がついてしまうと、また弱い自分を見るのが嫌だったんですよね。
他に雇ってくれる会社がないかもしれない
安定した仕事を捨てて他に雇ってくれる会社がそもそもあるのか。
もしかしたら今よりも条件が悪くなるかもしれない、正社員じゃないかもしれない。
ただ退職した今になって感じることは、安定した職とは何でしょうか。
終身雇用もなくなり、ここ数年では大きな会社が無くなる、早期退職希望を募るなど保証はどこにもありません。
成長せず同じ場所にとどまり続ける方がリスクが高いのではないでしょうか。
同僚や部下への心配、迷惑をかける罪悪感
退職すれば、現在取り組んでいる仕事は誰かに任せなければなりません。
一人一人の業務量が多ければ、既に手いっぱいの方にも仕事を割り振るということです。
退職したら業務過多になって残業は避けられない、ストレスも増えるかもしれない。
申し訳ないなという思いが退職を切り出せない一番の理由だったかもしれません。
引き留められた際の対応に困る
特に万年人手不足の会社では離職率も高いですし、人がいなくなると業務に滞りも出るでしょう。
新たに教育するのも時間がかかりますし、退職を引き留められることも。
というのも、お互いに利害が一致していないと良い結果に結びつかないからです。
だからこそ固まった意思をもって相手に話すことが誠意になるのではないでしょうか。
退職を伝えた後の周りの反応が恐い
最後の退職を長い間言えなかった理由は周りの反応が恐かったからです。
上司に退職を伝えれば、数日もすれば社内に知れ渡ります。
こんな風に思われながら、退職日まで仕事をするのは結構しんどいなぁと感じていたのです。
実際に退職することが周りに知れ渡った時、ある意味本当の評価が明らかになります。
応援されるのであれば頑張ってきた証になり、蔑まれることがあれば頑張りが足りないと思われていた証になるでしょう。
退職が言い出せない、勇気が出ない毎日を過ごしたメリットとデメリット

退職が言えず、ただ日々が過ぎていくことにどんなメリットとデメリットがあるのかを知っておくことは大切です。
メリットとデメリットが分かれば、自分が取るべき基本指針が見えてきます。
次節より以下を順番に解説していきますね。
- 3つのメリット
- 5つのデメリット
3つのメリット
まずは3つのメリットについて以下を確認していきましょう。
我慢さえすれば生活費が確保できる
退職したい理由さえ我慢すれば、毎月決まった日にお給料がもらえます。
昭和世代の考えでもある嫌なことに我慢する=給料の対価だから仕方ないと当時は考えていました。
ただその分、ストレスが消えるわけではないため、自分を犠牲にながらの生活を余儀なくされるでしょう。
周りの目を気にせず生きていける
既に家庭を持っていたり、実家暮らしであれば家族の目が気になりますよね。
退職しても転職先が決まらなければ無職状態で収入は0ですから、周りの家族から痛いところもつかれるでしょう。
当時は役職もあったので、どこどこでこんな役回りで仕事をしていますと周りには言いやすかったですね。
行動に移さないから傷つかない
転職活動はメンタルがすべてだと心底痛感させられます。
容赦ない不採用通知、やっとこぎつけた面接も平気で落としてくるなど否定の連続です。
ただ当記事を読まれている多くの方は「何かしなくちゃいけない」という意識の高い方が多いでしょう。
だからこそ「失敗を恐れるよりも成功しないことを恐れてほしい」と切に願います。
5つのデメリット
続いて紹介するのは以下の5つのデメリットです。
結局何も変わらず自己否定
行動しなければ当然のことですが、何も変わりません。
私自身変わらない毎日にこんな自己否定を繰り返していました。
- どうしてこんな目にあわなきゃいけないんだ
- こんな仕事しかできない人生って意味あるのかな
- 定年を迎えるまであと何十年も辛い思いをするのか
自分がダメな人だから、スキルも能力もないからと言い訳ばかりの毎日でしたね。
言葉で自己否定を繰り返していくと、どんどん自信もなくなっていきますしネガティブな感情しか生まれません。
失った時間は二度と戻ってこない
人が取り戻せないものは過去、過ぎてしまった時間です。
やりたくないことを10年続ける人生とやりたいことを10年続ける人生どちらが良いかと聞かれれば後者ですよね。
特に20代30代の10年間の過ごし方の価値は計り知れません。
40代は経験が武器になりますが、気力も体力も低下していきますし、新しいことへのチャレンジも億劫になりがち。
だからこそ若いうちの10年をどのように過ごすかで人生の価値観が決まっていくのです。
私生活がどんどんつまらなく惨めに感じる
仕事が私生活に悪影響を及ぼすと、普段から何をしていても楽しいと思えなくなってしまいます。
- 仕事がつかれるから家からは出たくない
- 休みの日は平日に寝れない分、ずっと寝ている
- 休日に何かしようと思う退職が残っていない
こんな風に私生活がどんどんつまらなく惨めに感じ始めたら、やっぱりそれは退職のサインです。
今だから言えることですが、仕事をなんのためにしているかというと私生活を豊かにするため。
明らかに求めているものと矛盾しているのであれば、やはり願いは叶わないということです。
周りが羨ましくて悲観的になる
仕事から家に帰ればSNSでInstagramやYouTubeを見る方も多いでしょう。
SNSの発達によってさまざまな方の生活が見えるようになった反面、他人と自分を比較しやすくなりました。
隣の芝生は青く見えるではないですが、周りが羨ましく見えて自分自身を悲観的に捉えるのです。
当時は「こうやってつまらない人生を過ごすしかないんだ」と半ば諦めていたかもしれません。
過去への後悔に思いが募る
やりたくない仕事を続けていると考えることは未来ではなく過去のこと。
その時の選択や後悔、さらに自身の頑張りや能力にも否定的になってしまいます。
過去を否定することで、今後動かなくていい言い訳を私は作っていたのです。
ただ未来によって過去の出来事も肯定することができるのではないでしょうか。
あの時のあれがあったからと思えたら後悔も良い出来事に変えられると思い、私は退職しました。
退職の切り出し方のタイミング・言い方はどうすればいい?

退職のメリット・デメリットが把握できたところで決意が固まった後は具体的な行動です。
中には「何から始めればいいのか分からない」と困惑している人もいらっしゃるかもしれません。
そこで本章では以下の退職の切り出し方のタイミング・言い方について徹底解説していきます。
- 切り出し方のタイミングは朝礼後
- 言い方は素直に嘘をつかず感謝を述べる
- 上司に承諾を得たら社長に退職届を渡そう
切り出し方のタイミングは朝礼後
まず最初にすべきは直属の上司へ退職の旨を伝えることです。
ただどのタイミングで声がけをすればいいのか、迷って声をかけずに毎日が過ぎていく方も。
切り出し方のタイミングとしては朝礼後がベスト。
日中だと業務内容によって手が離せなかったり、場合によっては機嫌が悪いこともありますからね。
朝礼が終わった後は一息付けるタイミング、そこで以下のように声がけをしましょう。
その後は上司も空気を読んで二人きりで話せる場所に移動してくれます。
言い方は素直に嘘をつかず感謝を述べる

退職のことなんて言えばいいんだろう。
このように退職の言い方について思い悩んでいる方も多いかもしれません。
まずは上司から「何の話だ?」と聞かれるはずです。
この1~4の数字順で伝えていくことを意識してください。
まとめていくと、基本的に注意しなければ以下の3点です。
- 会社の不平不満や文句を退職理由にしない
- 円満退社になるよう、お互い気持ちよく終われるよう心掛ける
- 必要以上のお伺いは立てず、決意はきちんと伝える
上司や同僚が気持ちよく自分を送り出してもらうためには?を考えて行動することをおすすめします。
そして嘘は後々バレますので素直な決意と感謝を交えて話を進めていきましょう。
上司に承諾を得たら社長に退職届を渡そう
具体的な日付、引継ぎの流れなど退職日までの取り組みが決まったら最終的に社長に退職届を渡しましょう。
渡しに行った際には社長からも以下のように言われるでしょう。
ここでは必要以上に何かを聞かれたり、引き留められたりすることはほぼないかと思います。
最後まできちんと後任に仕事を繋ぐこと、会社のためにやりきることを伝えましょう。
【現実】会社は自分がいなくても、変わらず回り続ける

私は退職するまで、自分がいないと仕事が回らないのではないかと考えていました。
今思えば余計な心配が行動の足かせになっていたのかもしれません。
しかし、その考え自体がそもそも間違っていることに気付いたのです。
この構図が理解できたときに、邪魔になるのはモチベーションが低い自分自身でした。
というのも会社の立場から見れば、モチベーションが低い社員よりも高い社員がいてくれた方がいいですよね。
あなたがいなくなった会社はまた新陳代謝を図って成長していくものです。
そしてあなた自身も成長するために別の環境で頑張る方がお互いにとって良い選択と言えるでしょう。
退職が言い出せない、勇気が出ないプレッシャーやストレスを減らす方法とは

退職いうプレッシャーやストレスを減らすためには、自分がいなくなっても問題ない状況を作り上げることが大事です。
周りからとやかく言われず、感謝されて応援してもらいながら退職できたら「働いてよかった」と気持ちよく前に進めますよね。
では最後に退職が言い出せない、勇気が出ないプレッシャーやストレスを減らす方法について下記を解説していきます。
繁忙期は避けて余裕のある時期を選ぶ
数年会社に勤めていれば、いつが繁忙期になるのか目安がたちますよね。
こうしたタイミングは社内全体も忙しくなり、ピリッとした空気間があります。
繁忙期は基本的に避けて会社としてもゆっくり落ち着ける余裕のある時期を選びましょう。
「この忙しいタイミングで」「今いなくなられると困る」という言葉に悩まされなくてすみます。
引継ぎの準備を進める
いなくなっても大丈夫という安心感は退職に対するストレスを軽減してくれます。
ではなにをやるべきか、それは後任への引継ぎ準備です。
この引き継ぎ書には今までの業務のすべてを集約させて作成していきます。
というのも、ここまでやってくれたならという批判を回避するためでもあるのです。
これ以上準備できるものはないと納得できるぐらいまで、しっかり対応していきましょう。
3か月前に伝えて新しい人材確保を願いする
会社の就業規則を確認すると〇週間前、〇か月前と記載されています。
仮に2週間前だといなくなった穴を埋める人心が補充できませんし、残った人の負担も大きくなりますよね。
新人が入ると分かれば職場の人は安心します。
退職する当事者としても新人教育に時間を割けますし、独り立ちできるようなフォローアップもできますからね。
普段から上司とコミュニケーションを取っておく
円満退社に向かうポイントは良い雰囲気の中で退職の話ができること。
そのためには普段から直属の上司とコミュニケーションを取っておく必要があります。
何かやりたいこと、新しく挑戦することに応援してもらえる環境を整えることがベストです。
だからこそ、上司とは面倒くさがらずに人間関係を築いておいた方が良いでしょう。
次の転職先を決めて行動する期限を決める
多くの方が、今の職場から離れて新しい転職先が見つかるのかという不安を抱えます。
次の転職先を見つけられれば必然的に退職も伝えなければいけなくなります。
新しい職場が決まれば後は入社日に向かって行動せざるを得ません。
少し転職前に休みたいという方は有休も上手に使いながら、ゆっくりする期間を設けても良いでしょう。
まとめ ~勇気を出せば次の人生が始まる~

以上、私が3年間退職が言い出せなかった件について様々な情報を解説してきました。
ここまで読んでもらえたらわかるように私自身は元々臆病で、決定できない理由を探して言い訳していたのかもしれません。
転職したい人は何かしら「変わりたい」という願望を持ち合わせています。
変わるためには今のままではいけない、変化を与えないといけないと考えていることでしょう。
そして変化に不安は必ずついてきます。
不安の後に成長が待っているので、自分を諦めず一歩前に踏み出してくれる方が増えたら幸いです。








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