「これまでお世話になってきた職場を離れたら裏切りですか?」
「できることなら円満退社で良い関係値のまま退職したい」
このように長年勤めた会社だからこそ、退職が正しい選択なのか、迷惑をかけるんじゃないかと悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
新しい道を進もうとすることを良く思わないんじゃないか、応援されないんじゃないかと不安にもなりますよね。
そこで当記事では管理職が転職するのは裏切り?無責任?円満退職する5つの伝え方について徹底解説していきます。
管理職が転職するのは裏切り?裏切りという人の方が無責任です!
これまで散々面倒見てやったのに、転職なんて裏切りだ!
育てた恩も忘れて、他で上手くいくわけがない、無責任だ!
このように感情的な発言で嫌な思いをしている人も少なくありません。
結論から言うと、管理職が転職するのは裏切りではなく、無責任でもありません。
なぜ裏切りだという人が無責任化というと、責めた人の人生に責任が取れないからです。
定年退職を迎えるまで右肩上がりに業績が上がる保証はありません。
さらに言えば数十年後に会社が存続できているかどうかなんて誰にも分からないですよね。
最後の最後まで雇用を保証してくれる時代は既に終わりを迎えています。
答えはNOですし、自分の個人的な感情を相手に押し付けているにすぎません。
本当に相手のことを思うのであれば、新しい環境で挑戦することを受け入れてあげる心を持つべきです。
ではなぜ「裏切りだ」「無責任だ」という心理が働くのか、次節より詳しく解説していきます。
管理職が転職するのを裏切りだと思う上層部の5つの心理とは
管理職が転職するのを裏切りだと思う心理の主な原因は自分都合の期待にあります。
管理職だからといって会社の思うがままに操れるわけではありませんからね。
では具体的な管理職が転職するのを裏切りだと思う上層部の5つの心理について下記を解説していきます。
チャレンジして変わられたら都合が悪い
新しいことに挑戦、チャレンジしようとすると必ずと言っていいほど足を引っ張ってくる人がいます。
変わろうとしている人を否定的な言葉で押さえつけて、自分を正当化したい気持ちが働きます。
同じ場所にいたと思っていた人が、もっと良いステージにいかれたら困るという嫉妬に近い感情でしょう。
期待が外れ損した気分になる
管理職といえば会社の将来的な幹部を担ってくれるかもしれない重要な人材ですよね。
だからこそ将来的な構想など期待が外れて損した気分になります。
人材不足で業務が大変になるといった個人的な感情を含む場合もあるでしょう。
「信じていたのに」「期待していたのに」という感情はあくまで抱いた側の自己都合。
期待していた感情が損をする感覚に陥ると、人は相手を攻撃したくなるものです。
会社の利益が減る
管理職がいなくなってしまうと会社の利益が減る可能性は高くなります。
このように一般社員にできないことができるからこその管理職です。
そのような優秀な人材がいなくなることは会社にとっても痛手です。
取引先によっては担当者が変わったことによって売り上げが下がるなんてこともあります。
業績が厳しい会社ほど「会社のことを考えていない」と利益が減ることに言及してくるでしょう。
終身雇用制度の名残が抜けない
現在の会社経営を担っている多くの方は「昭和世代」の方々ですよね。
恐らく終身雇用制度の名残が抜けていないことが原因でしょう。
いうなれば「給料をもらえるだけでありがたい」「仕事は嫌なことを我慢した対価だ」と教えられてきた世代です。
そのため「一つの会社で上手くいかない人はどこに行っても通用しない」という発言ができてしまいます。
優秀な社員がいなくなると波風が立つ
管理職という立場の優秀な社員がいなくなってしまうと周りの社員はどのような印象を抱くでしょうか。
このように管理職の方が退職してしまうと会社への波風が立ちます。
ただでさえ離職率の高い職場、優秀な社員ばかりいなくなる職場にとってはマイナスイメージです。
社員が我慢していた不平や不満が表に出る機会ですし、場合によっては「私も辞める」という流れになりかねません。
人材の流出は会社にとっても痛手ですから、印象を悪くされたくはないでしょう。
管理職が転職活動を始める前に乗り越えるべき5つの壁を紹介!
管理職が転職活動を始めようとすると、まるであなたの退職の意思を確かめるように様々な壁が立ちはだかります。
その壁を乗り越えてようやく次の展開に進めるといっても過言ではありません。
では具体的な乗り越えるべき5つの壁について下記を解説していきます。
職を変えることによる家族からの反対
長年勤めてきた会社、立場を捨てることによって家族からの反対にあうこともあります。
このように収入が減るかもしれないという将来にわたっての不安によって反対されることも。
だからこそ不安を感じている家族を安心させていく、納得させることが重要です。
転職活動を始める前には家族にきちんと理由や今後のプランについて説明しておく必要があります。
転職先が決まるまでのお金の心配
既に転職先の目星がついていればいいですが、これから転職を始めるは収入が減ることは明らか。
そして毎月の生活費は家賃や電気代、水道代、携帯代など毎月固定で払い続けなければなりません。
転職先が決まるまで、貯金が減っていくのを見ていると焦りや不安を戦わなければいけません。
会社から引き留められた際の意思表示
立場のある管理職、会社の状況によって引き留められる、または見直しを提案されることもあります。
なぜこの会社を離れて違う環境で挑戦したいのか、意思表示は明確にしておきましょう。
本来退職は会社のガイドラインでも〇〇日前と決まっていることが多いため、その前に伝えれば断る権利はありません。
配慮して期間を延ばしたとしても決断した医師が揺らがないように気を付けましょう。
退職すると分かった途端に態度が変わる上司
いざ退職すると分かった途端に態度が変わる上司もいます。
この会社にはもう居たくないと受け取る人もいるでしょう。
全員が新しい環境でチャレンジすることを応援してくれるわけではないのです。
ですが、同じ土俵に立ってはいけません。
普段通り自分の仕事に責任をもって取り組めば何一つ問題はありません。
部下たちの不安や心配な声に胸が痛む
管理職になれるほど仕事ができる人が退職することによって、部下も様々な思いを感じます。
このように部下たちの不安や心配の声に胸を痛めるかもしれませんが、はっきり言うとそれは一時の感情です。
誰かがいなくなったぐらいで会社は傾くことはありませんし、いなくなったポジションの新しい人が頑張るようにできています。
育ててきた部下だからこその情もあるかもしれませんが、決意が揺らがないよう自分の人生を優先しましょう。
管理職が転職するのは裏切りじゃない!円満退職する5つの伝え方とは
円満退社の秘訣は明確な意思を伝えて、応援されながら温かく見送られること。
特に退職時は今までの仕事の評価が反映されていますし、伝え方によって印象が変わります。
そのためこれからお伝えする円満退職する5つの伝え方をしっかり確認していきましょう。
繁忙期を避けて落ち着いたタイミングで
業界や職種によっては〇月が忙しいといったように繁忙期がありますよね。
繁忙期に退職すると「管理職なんだから会社の状況分かるだろう」と反感を買いかねません。
繁忙期に辞めたとなると、忙しいときに辞めて迷惑をかけた人というレッテルを貼られてしまいます。
円満退社をするためには周りも受け入れられる状況や環境を見極める必要がありますよ。
チャレンジしたいこと・人生プランをきちんと伝える
退職の意思を伝えたら「これからどうするんだ?」という質問をされます。
その際にあやふやなこと、なんとなくの回答では引き留められてしまう可能性も否定できません。
熱のこもった気持ちがちゃんと伝われば、相手もむやみに否定せず受け入れてくれる人は多いのです。
そのためには「そこまで考えているのであれば」と相手にも納得してもらう必要があります。
引継ぎの段取り・準備を終わらせておく
実際に退職の了承を得た後、この後の仕事についてどう段取りを行うかの話し合いになるでしょう。
管理職であれば細かい業務の引継ぎも一般社員より多いはず。
いなくなった後に困らないようにどうするのかを明確にしておくことが大切です。
その段取りを見て上の者は責任をもって最後まで取り組む姿勢があるかどうかを判断します。
部下へのフォロープランを持っておく
部下にも退職する意思を伝える際に、彼らは不安を感じることもあるでしょう。
人によってはモチベーションが低下してしまったり、今後について心配を抱えながら仕事をしていく人も出てきます。
部下への影響によって会社の業績が減ってしまうことだってあり得ます。
例えば1on1でMTGする機会を設ける、仕事の同行をするなどできることはいくらでもあります。
「ちゃんと最後まで面倒を見てくれている」という安心感を持たせることが円満退社には必要不可欠。
いなくなった後に困らないよう、教えられることはすべて伝えきりましょう。
不平不満は一切伝えず、具体的な感謝を伝える
最後に最も大事なことは不平不満があったとしても一切伝えないことです。
円満退社が目的であって、今までの不満を解消することが退職の目的ではないですよね。
万が一、不平不満を伝えてしまうと「改善すれば残るのか?」という選択肢を与えてしまいます。
「この会社のおかげで~」というように感謝を伝えることはお互いにとっても気持ちよく終われるポイントです。
辛かったこと、苦しかったこと、嫌だったこともあるかもしれませんが、今のあなたがいるのはそのおかげですよね。
「あの時〇〇を経験できていたから今がある」というようにポジティブに捉えれば自然と感謝できますよ。
まとめ ~10年勤めた会社を辞めて感じた、たった1つのこと~
以上、管理職の転職について様々な情報を解説してきました。
実際に当ブログを運営する私も10年勤めた会社を円満退職した経験があります。
仕事をしている最中は自分がどのように思われているか意外と分からないものです。
退職することを周りの人が知っていった際に思わぬ言葉を沢山もらい、温かく送り出してもらえました。
周りとのコミュニケーションや仕事への真摯な向き合い方など仕事の姿勢がみられています。
これから転職に向かって退職を検討している方は、退職日当日まで気を抜かずに仕事をやり遂げてくださいね。
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